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生活習慣病

Life style related disease

生活習慣病|相模大野の内科|相模大野南口あおクリニック

生活習慣病

Life style related disease

生活習慣病

特に代表的な疾患である高血圧症、脂質異常症や糖尿病などは、遺伝的要因の影響も受けますが、主として食事・運動などの不適切な生活習慣により発症し、早めに十分なコントロールができないと、動脈硬化の進行から脳梗塞・心筋梗塞を発症させたり、ガンの原因になる疾患群です。
これらの疾患は日本人の死亡原因の実に6~7割を占めていますが、進行するまで無症状で治療が手遅れになりやすく、その間にも確実に病状は進行していく“サイレントキラー”です。

生活習慣病の特徴

  • 自覚症状がなかなか出ず、早期発見が難しい。
  • 自覚症状が出た時には、病気が進行していることが多い。
  • 発症後は薬物療法だけでなく、生活習慣の見直しが必要である。
  • 治療は一人一人の症状・体質・ライフスタイルに合わせて行う必要がある。

このような方は
来院をおすすめします

ご自身の病気のことをよく理解し、医師と共に病状の評価と治療方針を相談しながら、上手に病状をコントロールして合併症を予防しましょう。当クリニックでは、患者さん一人一人に合った指導および治療を心がけておりますので、お気軽にご相談ください。

生活習慣が不規則で、自分の健康状態が気になる。

  • 年を重ねるごとに、体重が増えている
  • 過労ストレスが溜まっている
  • 不規則な生活を送っている
  • 外食が多く、1日の食事回数にむらがある
  • 運動不足な生活を送っている 
  • 飲酒喫煙が多いと感じる

人間ドックや健診で以下の症状を指摘された。

  • メタボリック症候群 高血圧 脂質異常症 高尿酸血症 糖尿病 など

生活習慣病の治療の流れについて

食生活をはじめとしたライフスタイルが重要ですので、個々の疾患と重度、そして生活習慣を考え、一人一人に適した治療方針を立て、継続的な治療を行っていきます。以下は基本的な流れですが、受診者様によって来院回数や内容が変わりますので、まずは医師か、お近くのスタッフにご相談くださいませ。

診察1回目
問診を行います。現状の生活習慣や身体について気になる部分などをお伺いします。採血等をさせていただきます。
診察2回目
医師から検査結果のご説明をいたします。検査結果をもとに、一人一人の症状に合わせた治療方法と、治療の流れをご提案します。受診者と相談しながら治療内容を決めていきます。
治療

一人一人の症状、ライフスタイルに合わせた、栄養指導、運動指導、服薬指導、その他生活習慣指導を行います。

  • 生活習慣の見直し
    1日の食生活や運動量、生活習慣を健全な状態に指導していきます。
  • 栄養療法
    エネルギーと栄養バランスを考えた指導を行い、栄養障害による症状を改善します。
  • 運動療法
    疾患別に効果的な運動療法がありますので、個人に合わせた最適な運動内容をご提案します。
  • 薬物療法
    上記の内容に取り組み、大きな改善が見られない場合は薬物療養法を行います。

高血圧・脂質異常症・糖尿病・高尿酸血症・COPD(禁煙外来)・肥満などを管理・治療させて頂きます。生活習慣病はその名の通り、生活習慣が原因になっている病気の総称です。悪化していても、自覚症状のない「沈黙の期間」が長く続くため、そのまま様子をみてしまいがちです。その結果、ある日突然胸痛を伴う心筋梗塞、手足の麻痺が生じる脳卒中などが起こり、人生の重大な転機を迎えることにつながります。当院では、患者様のご希望を聞きながら、どのようなことに気を付けて、いつまで様子をみるのか、それともすぐに薬が必要なのかを丁寧に説明し、ご納得いただける方向性を一緒に考えていきたいと思います。

代表的な病気・病態

馴染みのある病気を中心にご説明いたします。治療薬や治療法には診察の際にご説明させていただきます。

高血圧

日本で高血圧の方は4,300万人と、生活習慣病の中では最も多く、いわゆる国民病です。血圧が高くても自覚症状を感じることがほとんどないため、健康診断などで血圧が高いと言われても、気にせず様子をみてしまう方が多くいらっしゃいます。血圧が高いことは、動脈硬化を引き起こし、血液の流れが悪くなり、さらに高血圧がひどくなるという悪循環を生みます。その結果、高血圧は脳卒中(脳梗塞、脳出血)、心臓病、腎臓病など、寿命を大きく左右する病気の原因となります。重症の高血圧の場合、脳卒中には8.5倍、軽症でも3.3倍もかかりやすいという研究結果があります。まずは、家庭血圧計を購入し、家庭血圧を測定しましょう。高血圧の治療は診察室血圧より家庭血圧を参考に進めていきます。治療に関して、『病院に行くとすぐに薬を出されるんじゃないか?』『薬を飲み始めると一生飲み続けなければいけないのではないか?』と思っている方々が多いようですが、当院では血圧を上げる要因(生活習慣や他の病気、睡眠時無呼吸など)をしっかりと見極め、最善の方法を患者様と共に考えてまいります。すぐに薬が始まるわけではありません。

血圧値の分類

※横スクロールしてください

分類 診療室血圧 家庭血圧
収縮期血圧 拡張期血圧 収縮期血圧 拡張期血圧
正常血圧 <120 かつ <80 <115 かつ <75
正常高値血圧 120-129 かつ <80 115-124 かつ <75
高値血圧 130-139 かつ/または 80-89 125-134 かつ/または 75-84
Ⅰ度高血圧 140-159 かつ/または 90-99 135-144 かつ/または 85-89
Ⅱ度高血圧 160-179 かつ/または 100-109 145-159 かつ/または 90-99
Ⅲ度高血圧 ≧180 かつ ≧100 ≧160 かつ ≧100

血圧は「130」を目安にして予防することが大事です。130mmHg台の段階で相談していただければ、多くの方の生活習慣を修正し、薬を飲むのを避けられたり、遅らせたりすることができます。とくにタバコを吸う方、糖尿病や腎臓病を合併している方は、早めの対策が必要ですから130mmHg台になったら、ぜひ受診を検討してください。

高齢者の場合、血圧が高めの方が生命予後のよい場合もあることから厳密な降圧は行わず、個々の症例・合併症なども考慮してきめ細かい設定が必要です。

糖尿病

糖尿病は、血液の中の糖分(血糖値)が高い状態が続くことで、神経・目・腎臓・心臓・脳など様々な合併症を起こす病気です。最初は無症状のことが多いですが、知らず知らずのうちに全身の血管や神経にダメージが蓄積していきます。喉の乾き、多飲、多尿などの症状は病気がある程度進んでからみられる症状です。早い段階で生活習慣の改善や薬物治療に取り組むことでこれらの合併症を予防することができます。健康診断で血糖が高いと言われた方や心配な症状を認める方は、受診をご検討ください。

脂質異常症(高コレステロール、中性脂肪)

血液中にコレステロールが増えると、血管の内壁に沈着してこぶを作り、血管がかたくなります。これが動脈硬化です。動脈硬化が進むと血管の中が狭くなって血流が悪くなったり、こぶが破れて血栓と呼ばれるかたまりができ、心臓や脳に流れていき、血管を詰まらせたりします。血栓が心臓血管を詰まらせるのが心筋梗塞、脳の血管を詰まらせるのが脳梗塞です。コレステロールが高いだけで、これらの疾患に2~3倍程度かかりやすくなります。薬で見せかけの数値だけの改善ではなく、自然と生活習慣の改善にも気持ちが向くよう、患者様お一人お一人に関わらせて頂きます。

高尿酸血症・痛風

「高尿酸血症」とは尿酸値が7.0mg/dl以上のことをいい、それ自体では自覚症状はありません。尿酸が高い状態が続くと、尿酸の結晶が関節にたまり炎症がおきます。これを「痛風(痛風発作、痛風関節炎)」といいます。関節炎は、足の親指の付け根などに起こりやすく、あまりの痛みで足を引きずりながら診察室に入ってくる患者様も少なくありません。発作自体は消炎鎮痛剤などの治療で、1週間程度で落ち着きます。根本の解決としては、まず原因となる生活習慣がないかを確認し、改善できるところがあれば頑張ってみましょう。高尿酸血症をお持ちの方は、肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病を合併している方も多いため、あわせて食事運動療法などを指導させていただきます。残念ながら、何度も痛風発作を繰り返している方や、なかなか尿酸値に改善が見られない方には内服治療をご提案いたします。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、息をするときに空気の通り道となる気管支や肺に障害が起きて、呼吸がしにくくなる肺の「生活習慣病」で、喫煙と深い関わりがあります。以前は「肺気腫」と「慢性気管支炎」に分けられていた病気を、まとめてCOPDと呼びます。タバコの煙に含まれる有害な物質を吸い続けると、気管支や肺に慢性的な炎症が起こり、風邪をひいているわけでもないのにせきや痰が出ます。病状はゆっくりと進行していき、次第にちょっとした動作をする際にも、息切れや息苦しさを感じるようになります。さらに進行すると呼吸困難になり、日常生活に支障をきたします。診断にはスパイロメトリーという呼吸機能をみる検査を行います。1秒間に吐き出せる息の量を一秒量と言いますが、肺活量の何%に当たるかという数値(一秒率)が70%未満の場合COPDの可能性があります。

治療としてはタバコが最大の原因であるため、禁煙をすることが第一歩です。年齢とともに肺機能も低下しますが、禁煙するとそのスピードを遅くすることができます。ニコチンに依存状態になっていると、禁煙自体が難しくなりますが、禁煙外来で一緒に取り組むことも可能です。

禁煙外来

生活習慣病や肺がんといった重篤な病気との因果関係が指摘されている中、禁煙に挑戦し失敗された方も多いと思います。健康保険で行う禁煙治療は、お一人の努力だけではなく、禁煙補助剤の使用や医師、看護師の指導、アドバイスを受けて治療が進められますので、ご検討中の方はお問い合わせください。禁煙治療は3ケ月で5回の通院プログラムとなります。

初診診察で行うこと

  • ニコチン依存症の確認(問診)
  • 一酸化炭素濃度測定(息の中に一酸化炭素がどのくらい含まれるか計測)
  • 禁煙宣言(禁煙開始日を設定し、宣言書にサイン)
  • 禁煙経験を確認しアドバイス
  • 禁煙補助薬の特徴と使い方を説明

2回目の診察

初回診察から2週間後の診察です。前回に引き続き、一酸化炭素濃度の測定や、禁煙のアドバイスを受けて頂きます。禁煙を始めて、不安や気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

3回目の診察

初回診察日から4週間後が3回目の診察です。この頃には禁煙の様々な効果が感じられると思います。
禁煙の効果:咳痰が減る・息切れをしなくなる・目覚めが爽やかになる・食欲が増す・肌の調子が良くなるなど。

4回目の診察

初診から8週間後が4回目の診察です。禁煙にもだいぶ慣れてきている頃だと思います。

禁煙を継続するためのポイント

  • 禁煙の理由や禁煙中の努力を思い出す
  • 禁煙して得られたメリットを考える
  • タバコの害を考える
  • 万一、再びタバコを吸ってしまってもまたすぐに禁煙を再開する

5回目の診察

初診から12週間後が5回目の診察日です。禁煙外来の最終診察になります。今後、禁煙を続けていく上で不安なことなどご相談ください。

肥満

肥満には皮下脂肪が多いタイプの肥満と内臓脂肪が多いタイプの肥満があり、動脈硬化により心臓病や脳卒中などと関連があるのは内臓脂肪型肥満と言われています。この内臓脂肪の蓄積は高血圧・高血糖・脂質異常を引き起こし動脈硬化を進めます。内臓脂肪の蓄積(ウエスト周囲長)+高血糖・脂質異常・高血圧のうち2つ以上を認めるとメタボリックシンドロームとなります。当院ではメタボリックシンドロームの根底にある内臓脂肪の減量を目的として、生活習慣を見直すお手伝いをして参ります。

メタボリックシンドロームの診断基準

必須項目 (内臓脂肪蓄積)
ウエスト周囲径
男性 ≥ 85cm
女性 ≥ 90cm
内臓脂肪面積 男女ともに≥100cm2に相当
選択項目
3項目のうち
2項目以上
1 高トリグリセリド血症
かつ/または
低HDLコレステロール血症
≥ 150mg/dL
< 40mg/dL
2 収縮期(最大)血圧
かつ/または
拡張期(最小)血圧
≥ 130mmHg
≥ 85mmHg
3 空腹時高血糖 ≥ 110mg/dL