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睡眠時無呼吸外来

Sleep Apnea Syndrome

睡眠時無呼吸外来|相模大野の内科|相模大野南口あおクリニック

相模大野の睡眠時無呼吸外来

Sleep Apnea Syndrome

睡眠時無呼吸症候群(SAS Sleep Apnea Syndrome)とは大きないびきを特徴とし、睡眠中に何度も呼吸が止まってしまう病気です。主な原因としては、舌や軟口蓋などが喉の奥に落ち込み気道を塞いでしまうことによります。自身ではなかなか気付きにくいですが、ご家族様よりいびきや呼吸が止まっていることを指摘されている方は要注意となります。日中の強い眠気により仕事効率が落ち、些細なミスをしてしまったり、交通事故の原因となるだけではなく、重症化すると脳梗塞や心不全などの疾患、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を合併する危険性が高まります。重症SAS患者は通常の人に比べて死亡率は約4倍、脳卒中・心筋梗塞を合併する確率は5倍にのぼると報告されています。

睡眠時無呼吸に
なりやすい人の特徴

以下の特徴に心当たりのある方は、SASを発症していないか一度検査してみることをお勧め致します。また、今は発症していなくても、下記の特徴がある方は今後発症する可能性が高いと思われますので、生活習慣を見直し、適度な運動とのバランスの良い食事で適正体重を維持することを心がけましょう。

肥満

メタボ体型はSASの候補 
急に太った方も注意が必要です

SASの発症原因の代表的なものの一つに肥満があります。肥満の方は喉や軟口蓋に脂肪がつきやすく、それによって軌道を狭め、SASとなる可能性が高くなります。厚労省の調査によると30歳〜60歳までの男性の3割以上が肥満であり、成人男性の肥満者数は20年間で1.5倍まで増えたとされます。それに伴い、日本におけるSAS患者も数も増加傾向にあります。

見た目、首の太さ

顎と顎周りをチェック
  • 顎が小さい
  • 下顎が後方に引っ込んでいる
  • 小顔である
  • 二重顎
  • 舌が大きい
  • 扁桃腺が大きい

肥満でなくても上記のような特徴をお持ちの方は気道が狭くなりやすく、SASになる可能性が高くなります。顎が小さい、もしくは後ろに引っ込んでいるタイプの人は仰向けに寝ると舌根が普通の人よりも奥の方に落ち込みやすいため、軌道を塞いでしまいます。鏡の前で舌を出して喉を覗いてみて、口蓋垂(のどちんこ)、舌根部については、加齢による筋力低下で落ち込んでしまうことも影響します。

性別

男性は要注意 
閉経後の女性はリスク上昇

男性の方が睡眠時無呼吸になりやすい傾向にあり、女性の2-3倍と言われています。
男性は女性に比べ、太ると上半身に脂肪がつきやすく、顎や喉への脂肪が蓄積しやすい傾向にありあります。しかし、閉経後の女性は女性ホルモンの分泌が大きく低下し、男性と同程度までSASになりやすくなるので注意が必要です。

生活習慣

悪しき習慣
  • 暴飲暴食傾向にある
  • 喫煙、飲酒
  • 過労傾向

喫煙は咽頭・喉頭部に炎症を起こします。また、飲酒や過労は咽頭の筋肉の緊張を低下させ、気道閉塞を起こしやすくさせます。これらの習慣がある方は、肥満や骨格などに問題がなくてもSASを引き起こす可能性があります。

このような症状に注意

睡眠中に呼吸が止まると呼吸再開のために脳が目覚めてしまいます。
睡眠時無呼吸症候群はこの自覚のない目覚めを繰り返すため、十分な睡眠時間をとっても熟眠かんが得られず、日中の眠気や倦怠感を引き起こします。

睡眠時無呼吸症候群の症状

  • 大きないびき
  • 疲れが取れない
  • 昼間の強い眠気
  • 朝の頭痛
  • 夜トイレに起きる
  • 口の中の渇き
  • 血圧が高い

呼吸が止まると血液中の酸素量が不足して、血管、心臓、腎臓に大きな負担がかかります。
また、苦しくて何度も目が覚めてしまい、睡眠不足で昼間眠気に襲われるという症状が出てきます。そのため、以下のような命に関わる病気を合併する危険性が高まります。

心筋梗塞・糖尿病・脳卒中・認知症・うつ・ED

睡眠時無呼吸症候群の検査

睡眠時無呼吸は、眠っている状態での異常なので通常の診察では疑い止まりで、診断をつけることはできません。眠った状態での検査が必要になります。当院では専門業者からご自宅に検査装置をお送りして、簡易ポリソムノグラフィー(簡易PSG)という検査をさせていただきます。これは指に酸素量を測るセンサー、鼻に気流を確認する器具を装着して一晩寝ていただく検査です。睡眠状態(鼻気流・体内酸素量・呼吸運動)を評価します。検査中は寝返りをうったり、トイレに行くことなども可能です。

簡易PSGの結果、無呼吸低呼吸指数AHIという1時間あたりの無呼吸と低呼吸の合計回数の平均値を表す数値で方針が決定します。

睡眠時無呼吸症候群の検査

睡眠時無呼吸症候群の検査

  • 簡易PSGでAHI<20:マウスピースの適応を考慮
  • 簡易PSGでAHI>40:重度のSASとしてCPAP治療の適応
  • 簡易PSGで20<AHI<40:一泊入院のPSG検査を受けCPAP治療を検討

※入院PSG検査は当院では行えないので紹介させていただきます。

CPAP療法

CPAP療法

簡易PSG検査で1時間あたりの無呼吸+低呼吸の回数が40回を超えた場合、CPAP療法の適応となります。CPAPとは、経鼻的持続陽圧呼吸療法といって、寝ている間に鼻から空気を呼吸に合わせて送り込む機械を装着して、睡眠時の呼吸をサポートするものです。無呼吸低呼吸がなくなることで、日中の眠気が改善し、仕事に集中しやすくなったり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の改善、脳卒中や心不全など重大な病気のリスクを減らすことが可能となります。CPAPは簡単で確実に効果が得られますが、SASを根本的な意味で治す治療ではなく、CPAPをやめるとまた元に戻ってしまいます。併せて、減量や生活習慣の改善をしていくことがとても重要です。

マウスピース療法

スリープスプリント

無呼吸の程度が軽く、PSG検査でCPAPの適応がない場合には、減量及び生活習慣の改善に加えて、歯科でマウスピースを作成していただき、息の通り道を広げる方法があります。これは寝ている間に下顎が4-7mm前に出されることで舌根が引き上げられるので気道が広がり喉の空気の通りがよくなっていびきが緩和されます。近隣の歯科医院に紹介させていただきます。