日本および欧州で用いられる診断基準です。
相模大野の高血圧外来
まず知っておきたい血圧の目安
「高血圧と診断する値」と「治療で目指す値」は異なります。一度だけ高かった値ではなく、適切な条件で繰り返し測った平均値をもとに判断します。
日常の状態を反映しやすく、診断と治療に重視されます。
年齢だけで目標を緩めず、安全性を確認しながら調整します。
めまい、立ちくらみ、腎機能などを確認して個別に設定します。
高血圧を放置すると何が起こる?
血圧が高い状態は、血管だけでなく、脳、心臓、腎臓にも持続的な負担をかけます。症状がない間にも臓器障害が進むことがあるため、将来の病気を防ぐための管理が大切です。
脳卒中
脳梗塞・脳出血の重要な危険因子です。
心臓病
心筋梗塞、心不全、心房細動などにつながります。
腎臓病
腎機能低下を進め、慢性腎臓病の原因・悪化因子になります。
認知機能低下
長期的には認知症の発症リスクにも関係します。
上の血圧を10mmHg下げると、脳卒中・心臓病が約2割減少すると示されています。目標値まで安全に下げることには、将来の大きな病気を防ぐ意味があります。
家庭血圧を正しく測りましょう
血圧は、緊張、時間帯、睡眠、気温、食事、飲酒、仕事のストレスなどで変動します。当院では、診察室だけでなく、普段の生活を反映する家庭血圧を重要な判断材料とします。
家庭血圧の測り方
高血圧の治療
治療の目的は、単に数字を下げることではなく、脳卒中、心臓病、腎臓病を防ぎ、健康に生活できる時間を守ることです。血圧の高さと全身のリスクを確認し、生活習慣の改善と必要に応じた薬物治療を組み合わせます。
原因と全身リスクを確認
家庭血圧、年齢、喫煙、糖尿病、腎臓病、脂質異常症、心臓病・脳卒中の既往などを確認します。
- 腎臓・ホルモンの病気
- 服用薬やサプリメント
- 睡眠時無呼吸症候群
生活習慣を整える
血圧の程度にかかわらず、できることから一緒に取り組みます。
- 食塩は1日6g未満を目標
- 適正体重・無理のない運動
- 節酒、禁煙、十分な睡眠
必要な方には薬物治療
全員にすぐ薬を始めるわけではありませんが、血圧が高い方や合併症がある方では、必要な治療を先延ばしにしません。
- 効果と副作用を確認して調整
- 複数の薬が必要なこともあります
- 自己判断で中止しないでください
上の血圧が130mmHg台でも、早めの相談に意味があります
生活習慣の改善だけで十分な方もいますが、糖尿病、慢性腎臓病、心臓病・脳卒中の既往、喫煙などがある方は、より早い段階から治療を検討する場合があります。「薬を避けること」ではなく、将来の病気を最も安全に予防することを目標にします。
薬と高齢者の血圧について
「薬を始めると一生やめられない」わけではありません
降圧薬に依存して中止できなくなるわけではありません。高血圧は体質や加齢も関係するため長く服用する方は多い一方、減量、減塩、節酒、運動、原因となる病気の治療などで血圧が改善し、薬を減量できることもあります。変更は必ず医師と相談して行います。
高齢者も年齢だけで高めに設定しません
原則の目標は年齢にかかわらず同じですが、フレイル、要介護状態、立ちくらみ、転倒、腎機能、服用薬、生活の質を確認し、降圧の速さと目標を一人ひとり調整します。数字だけを追い、無理に下げることはありません。
血圧が非常に高いとき
180/120mmHgを超え、次の症状がある場合は119番へ
- 胸の痛み、強い息苦しさ
- 片側の手足の麻痺・しびれ、ろれつが回らない
- 急な視力異常、激しい頭痛、意識の異常
症状がなくても、安静にして測り直した値が180/120mmHgを超える状態が続く場合は、放置せず速やかに医療機関へご相談ください。
当院の高血圧診療
相模大野南口あおクリニックでは、血圧の数字だけでなく、生活背景、合併症、睡眠、服用薬を含めて総合的に評価し、患者様と相談しながら治療方針を決めます。
家庭血圧を重視
日々の記録を確認し、白衣高血圧や仮面高血圧にも注意します。
必要な検査を選択
血液・尿検査、心電図などを必要に応じて行います。
睡眠時無呼吸も確認
いびき・日中の眠気がある方は、いびき外来と連携します。
一緒に決める治療
生活改善と薬の利点・注意点を説明し、納得できる方法を考えます。
よくあるご質問
上の血圧が130mmHg台でも受診した方がよいですか?
一度だけ血圧が高かった場合も高血圧ですか?
病院では高いのに、自宅では正常です。治療が必要ですか?
血圧の薬は一生飲み続けるのですか?
家庭血圧計は、どのタイプを選べばよいですか?
受診時に持参するものはありますか?
参考:日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」、2025 AHA/ACC成人高血圧ガイドライン、2024 ESC高血圧ガイドライン
医療情報確認日:2026年8月3日 ※診療内容は患者様の状態により個別に判断します。

